リオのカーニバル ツアー2012

秘境はやっぱり幻だった

秘境はやっぱり幻だった

-水平線が広がるところ-

   高層ビルと車がひしめくサンパウロに住んでいると海を見るだけでのびのびした気分になる。目の前の海が180度遮るものなしとなればいうこと なしだ。遮るものなしって当たり前? と思いがちだが、リオのコパカバーナではすぐ右にフォルテ・デ・コパカバーナがあり、左にはポン・デ・アスーカルが 見える。というように半島が付き出ていたり、沖に島があったりで、浜辺で180度前と後ろが海と陸と半分ずつというのが、私には意外にも新鮮だった。

   私はとにかく早起きで、6時前には起きている。日曜日だからとか旅先だから昼までのんびりということができない。そこで誰もいない浜辺を散歩する。 明け方のにわか雨の後、どんよりした空が徐々に晴れ間に変わる。昼間の雲ひとつないカンカン照りの空、夕方は1日の熱気を納めるかのように静かに太陽が沈んでいく。目の前に碧く広がる海よりも、空の変化に魅せられた。

   旅行前に私が行きたかった所は州の北端ジェリコアコアラ。最近はずいぶん観光化されたと聞くが、世界でも5指に入る美しい海らしい。あと180kmの所まで行きながら力尽きてしまった。いつかきっと……と思うのだが、旅行から帰ってきて主人は「セアラはもう十分だ。もう行かないな」、こどもは「ビー チパークだけずっと行きたい」。

   どなたか私の代わりに行ってください。

CEARA

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(本編34号掲載)

2010年 5月 24日 (M)
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